大豆に続いて、お米の脱穀から精米までを振り返ってご報告します。
お米も各ご家庭のスケジュールに応じて、12月から1月までのおよそ1ヶ月間、それぞれのスピードで作業を進めてゆきました。
お米の干し場ではこの秋冬、二重に鳥よけネットをかけて、スズメたちの急襲からお米を守り通しました。みなさん各自の区画で育てたお米を稲架(おだ)から下ろし、脱穀作業のスタートです。
一輪車にたっぷりと積み上げた稲束。豊作で、ネットできつく包まないと運べない方もいましたね。
一年を通してすっかり仲良くなったちびっこチーム。優しいお母さん方に見守られて、田畑でもくつろいで遊べるようになりました。
さて、脱穀の主役はこの「足踏み脱穀機」。ペダルを踏んでドラム部分を高速回転させ、稲穂を押し付けて籾粒をはじき落とす・・・という原理です。お米が四方八方に飛び散らないよう、脱穀機はこのあと板とスダレで覆って脱穀します。
足踏みの練習をして、だいたいのコツを掴んでから実際に稲束を入れました。お米のパラランポロロンと跳ねる音、葉のシャラシャラと擦れる音があちらこちらで響き始めます。
アグリコース参加2年目の子は、お母さんと共同作業する後ろ姿がなかなか頼もしいですね。
脱穀機の足元や周囲に飛び散ったお米も丁寧にほうきで集め、これまた手作業で選別していきます。左のカゴは「手箕(てみ)」。手でゆすって穀類を選別する道具です。右のふるいは、春の苗代作りで活躍したあのふるいです。
子どもたちでも簡単に手伝えるのが、藁くず取り。稲穂のままのものは、指先でしごいて籾粒を外します。おしゃべりしながら楽しそうでした。
大まかに藁くずを取り除いたのがこちら。
ここからは風の力を利用した唐箕(とうみ)という道具でさらに選別を進めます。
ぽかぽか陽気に恵まれた日のお昼の風景。半袖になっちゃう子もいて、いい暖かさでしたね。
大豆とお米の作業がそれぞれに立て込んだ12月〜1月。
みなさんの都合に応じて、個別に塾長宅で精米作業を進めてゆきました。
脱穀が済んだお米はまず、唐箕で細かな藁くずを吹き飛ばします。
次に登場するのが循環式精米器。ここだけは電気の力に頼っての作業となります。
こぐま塾で育てたお米「豊里(とよさと)」は、自然農の参考書籍で何度かご案内している、奈良の川口由一さんのところから分けていただいた品種。聞きなれない名前ですが、うるち米の中では、自然農で最もよく育つ品種です。
一定のレベルまでは、循環式精米器を通したあと、再び唐箕にかけて、籾殻と玄米とを分けます。
また循環式精米器にお米を戻し、さらに精米。
覗き込んで、黙々と取り組んでいるのは・・・
精米作業のクライマックスでどうしてもわずかに混ざる籾つきのお米を目視で見つけ、指で籾を割って、精米の仕上がりを後押しする作業です。
これが結構時間のかかる作業で、子どもたちもどんどん集まってきて・・・
わいわいおしゃべりタイムになっていました。
午前中から作業をする日は、庭先で焚き火をして、お雑煮、けんちん汁、お味噌汁、焼きパンなどなど、日替わりで煮炊きを楽しみました。
お味噌作りのための米麹は、今のところ麹屋さんにこぐま塾のお米を持ち込んでお願いしています。精米度が高いほどうまく麹になるとのことで、しっかり白米になるまで精米を進めて、精米作業は完了。輝くお米がまぶしいです!
各家庭でとれた大豆の重量に基づいて、必要なお米の量を割り出して麹用とし、余分が出たご家庭は、新米お持ち帰りとなりました。
春に1粒1粒並べて育てた苗、夏に1本1本手植えしたあのお米が、やっとここまで辿り着きました。みなさん本当にお疲れ様でした!
そろそろ麹屋さんでの米麹も、いい仕上がりになっているようです。
お味噌作りは2月11日(土)、平日希望の方は13日(月)。
種から育てるお味噌作り、いよいよですね♪
詳細は予めメールでご案内してありますが、HPでも追ってアップいたします。
アグリコース味噌の部は、4月から2017年度がスタートします。
見学も承っております。お気軽にご連絡ください。
アグリコース麦の部は、2月までであれば途中からの参加も可能です。
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ラベル:自然農