身近な植物から身の回りの道具を手作りすることは、現代の日本において、もはや身近な事ではなくなっています。森や林で見かける、つる植物。扱いがちょっと難しそうなつるを、どうやってカゴにしていくのか、段階ごとの見本を示しながらお話ししました。

今回は低学年の子でも取り組めるよう、つると麻ひもで作っておいたスタートキットを配ってカゴ作り開始。最初は扱いやすい麻ひもで簡単だったけれど、いざ本物のつるを使う段階になるとみんな悪戦苦闘!しかし、くじけず投げ出さず、どの子も最後まで驚くほどの集中力で頑張り通しました。


つるは、節があったり堅かったり、太さが違ったり。自然の植物を使う難しさ、面白さを体感してもらえたようです。
つるカゴが完成してからも、「もっと作りたい!」「妹の分も作る!」と意欲満々の子ども達には圧倒されました。多めに持ち込んだはずの材料も全部使って、終了時刻となりました。


今回は作る楽しさがメインとなりましたが、今後は、材料を自然から分けてもらうこと、自然ならではの造形を味わうこと、朽ちて自然に還ることまで思いを馳せてもらえるようなプログラムを提供してゆきたいと思います。

