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3月の
アグリコース小麦の部の様子を振り返ってご報告いたします。
3月11日の集合日は、新たに参加されたご家族へのご案内も兼ね、ゆっくりとスタート。
まずは、麦の生育状況を確認して回りました。
鳩の襲来にもめげず、二度蒔きして鳥除けネットを張って、何とか無事に芽を出した麦たち。
冬の間に2〜3回麦踏みをしたおかげで、しっかり分けつして育っていました。
この時期になると周囲でもあちらこちらに麦畑を見かけます。
それは茶色い土に、緑の麦だけの情景。
しかし自然農の麦畑では、土はほとんど見えず、
麦と柔らかな春の草花、そして地面を覆う枯れ草の層が、豊かな生態系を形成しています。
今回のメイン作業となるのは、野菜畑の準備。
ピザの具となるトマトやバジルなどを育てるための畝を、
種まきより前のタイミングで整えておきます。
「土を動かすのは冬のうちに」とは、自然農でよく言われること。
微生物層に急激な変化をもたらす畝作り(畝立て)は、
種まきする時ではなく、春の草花が大きく育つ前くらいに済ませておき、
微生物の状態が落ち着いた頃に種まきの時期が訪れるように、ということです。
野菜畑の予定地はここ。
菊芋(キクイモ)が茂っていたエリアだったので、みなさんと菊芋収穫を楽しむことにしました。
長い枯れた茎はほとんどが菊芋。引き抜くと、地中の芋が少しくっついて出てくることも。
自然農でもよく育ち、生でも、煮ても焼いても、揚げても炒めてもおいしい菊芋。
特徴などをみなさんに説明しながら、菊芋掘りを進めました。
自然農では、芋掘りでもない限り「耕さない」のが原則。
そして畝作りでは、微生物の層を意識して、土と土の間に青草がサンドされることのないよう、
ノコギリ鎌で青草をしっかり刈り、いったん脇にどける、ということをやります。
土の地表を出したら、畝と畝の間(=畝間=通路)にあたる地面の土を
スコップで掘り起こしては、畝になる場所へ土を載せます。
畝の土を耕すのではなく、畝間の土を載せてほぐすだけなのが自然農の特徴と言えます。
しかしここは菊芋フィールド。楽しい芋掘りが同時進行しているので、
例外的に畝の土を掘り起こして、こんな菊芋をゴロゴロと掘り出していきました。
小さい子どもたちも意欲メラメラ、ライバル意識むき出しで、
いろんな農具にチャレンジしていましたね。
ちなみに麻紐が張ってあるのは、畝のラインを確認するため。
このラインに添って縦にスコップで溝を掘り、畝間を作るのです。
この場所は長雨が続くと水浸しになるようなところなので、
特に意識して畝間を深く、畝を高く作りました。
菊芋掘りを済ませたら、土の大きな塊をほぐした後、
もとのように地表に枯れ草や青草をかけてあげます。
自然農では、基本的に雑草たちが地表を覆っているため、畑の土は普段見えません。
畝作りが終わったらもう昼過ぎ。
みんなでのんびりお昼ごはんを食べ、午後は別の場所にもう一度、野菜畑を作ることになりました。
こちらの土地は林から道路へ向かう緩やかな傾斜地で、水はけも良好。
ここでは畝を作るというよりも、ただ枯れ草をかき分けて、畝間をはっきりさせるだけ。
なんて楽ちん!
まずは、麻紐と鍬でまっすぐに畝間のラインを出してあげます。
実際の農作業を想定して、大人の長靴で立てるくらいの広さに畝間を広げることにしました。
といっても、靴底で枯れ草を押しのけるだけの簡単さ。
林の隣ということもあって、土がふかふかに柔らかいのが印象的でした。
これならまかせて!できるわ!と言わんばかりに1〜2歳メンバーも足でぐいぐい。
あっという間に4列の畝が完成しました!
農作業が終わったあとも、子どもたちは“こぐまの森”でずーっと遊び、大人たちはおしゃべり。
足元では、野草の野蒜(ノビル)が旬を迎えていました。
柔らかい林間の土でみっちりと大きく育ったノビルの球根。
葉っぱも含めて、全部を炒めたり汁物に入れたり、醤油漬けにしたりノビル味噌にしたり・・・
「ノビルの醤油漬けを焼き魚に添えたら美味しかったよ〜」なんて情報交換をしながら採取。
今日作業しにきた麦メンバーのご家族は、つくしを100本以上摘んでいましたね♪
(写真がなくてごめんなさい)
野草がおいしい季節。こぐまの畑と森で、いろんな出会いを楽しみましょう。
集合日に来られたみなさん、今日作業されたみなさんも、お疲れ様でした!
4月の集合日はみなさんの都合により、8日(土)から
15日(土)に変更となりました。
詳細は追ってご案内差し上げます。
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