2月20日(土)はアグリコース最終日、いよいよ迎えた味噌作りでした。
それぞれのご家庭で大豆の選別、浸水、そして柔らかく煮るところまで済ませた上で
お昼すぎから集まり、いざ味噌作りの本丸へ挑みます。
親指と薬指でつぶせる位に柔らかく煮た大豆。
自然農の大豆は本当に美味しいので、浸水の時点から水を換えることなく、
そのまま煮て旨みを閉じ込めます。
お母さん達からも「そう!味見がとまらなくてね〜」と笑い声が。
とっても甘くって、それだけでとっておきのおやつになる程に美味しいのです。
ミンサーなどの道具ですり潰すのも可能ですが、塾長はあくまでもすり鉢。
みんなですり鉢とすりこ木を手に、丁寧に大豆を潰していきます。
丹精込めて育てた大豆です。飛び散る大豆も大切に拾ってね。
そして、種まきから大事に大事に育てたお米。
(4月の様子はこちら。みんな今より小さいですね!)
手作業での稲刈り、脱穀を経て、筑波山麓の麹屋さんで立派な米麹に醸していただきました。
米麹をそのまま味見すると、甘酒のようなほのかな甘み。
両手をすり合わせながら、粒をこまかくほぐしたあと、塩を加えてよく混ぜます。
これを味噌作りでは「塩切り麹」と呼びます。
大豆を潰すのと同時進行。みなさん、家族で役割分担を決めて進めておられました。
種まきと、夏の草刈りを思い出しつつ・・・
(6月、大豆の種まきと田植えの様子はこちら。)
大豆の煮汁は、全体の様子を見ながら少し加え、余った分はお持ち帰りいただきました。
とってもコクがあって甘いので、その日のうちに色んな料理に使ってください、とお伝えしました。
大豆がひと通り潰れ、塩切り麹も用意できたら、全部を混ぜ合わせます。
均等になるようによくよく混ぜていくと、全体がなめらかにまとまってきます。
ここでも味見をしました。大豆!米麹!塩!と、それぞれが別々の味を主張します。
これが熟成されると、まろやかで風味豊かな“お味噌”になるのですから、不思議ですね。
味噌用に用意した容器は、食品用アルコールで殺菌します。
そして、両手で味噌を団子状にして、強く容器の底めがけて投げつけます!
味噌は発酵が軌道に乗るまでは、空気に触れる箇所が特にカビやすいため、
投げつけたら握りこぶしで押さえつけ、空気を抜きます。
子どもたちはだんだん泥遊びと区別がつかなくなり・・・(4月や8月の様子、懐かしいですね〜)
待って!一生懸命育てた、あの大豆とお米だよー!
ちゃんと大事にして!踏まないで拾おうよ!! と声をかけながら、
周囲に飛び散る味噌を何とか拾いつつ、だんだん容器がいっぱいになってきました。
カビの原因にならないよう、容器の縁についている味噌もすべて拭い、
改めて容器の上部の空間に食品用アルコールで除菌をします。
カビが生えませんように・・・と全体にうっすら塩をまぶし
(この塩の分だけ、塩の量は調節してあります)
上面にぴったりとラップをします。仕上げにラップの周囲にもぐるりと塩を盛ります。
ラップは安全性の観点から、無添加のポリエチレン製です。
昔ならラップではなく、たっぷりの塩をまぶしたところですが、
みなさんの味噌の無事を願って使用しました。
最後に、大事にお味噌になってほしい気持ちを込めて、さらし布をかぶせ、麻紐で縛ります。
ラップをした時点でここは本来は不要なのですが、味噌作りにも風情が欲しいので施しました。
全員で部屋の掃除をし、出来上がった味噌甕を抱えて記念撮影!
このあとは夏の天地返しを経て、秋には美味しいお味噌が出来上がることでしょう。
味噌作り終了後、ご家庭では毎日のように
「おみそ、もうできた?」「もう食べようよ!」と声があがったそうです。
次の秋には、子どもたちは田畑での苦労も忘れかけているかもしれませんが、
ぜひご家族で田んぼや畑を思い出しつつ、手前味噌をじっくり味わっていただければと思います。
春の種まきから一年がかりの、味噌作り。
完成まで待てば2年越しです。
気の長い企画に家族総出でご参加いただいたみなさま、
本当にありがとうございました!
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